更新日:2020年07月14日
登山中にヤマビルの吸血被害を受けるケースが増えています。
被害を避けるためにも、しっかりと予防対策を行うことが必要です。
登山の前にヤマビル対策について、確認しておきましょう。
(出典:ヤマビル対策マニュアル(神奈川県作成))
■ヤマビルについて
吸血行動が活発に見られるのは4月~10月で、中でも気温が25℃前後で、湿度が70%程度の6月~9月に多くのヤマビルが現れます。
ヤマビルは吸血時に痛みを感じさせない上に、血液の凝固を妨げる「ヒルジン」という物質を出しながら吸血します。そのため吸血されている本人は吸血に気づかず、傷跡からある程度の出血が続いた段階でようやく吸血被害に気づくという場合も少なくありません。
■ヤマビル対策について
首筋、袖、ボタンの隙間、裾、靴などからの侵入に注意しましょう。
・長靴や地下足袋、靴下(長めで厚手のもの)を履く
・ズボンの裾を靴下の中に入れる、上着の裾をズボンの中に入れる
・首回りに塩水(濃度20%)や殺ヒルスプレーをつけた手ぬぐい等を巻く
・靴全体に塩水(濃度20%)や殺ヒルスプレーを塗布する
・登山中の30分~1時間ごとに吸血されていないか体を確認する
・地面に置いた荷物などを持ち上げるときはヤマビルがついていないかどうか確認する
■ヤマビル対策の持ち物リスト
・塩もしくは食塩水
・殺ヒルスプレー
・消毒用エタノール
・絆創膏
・ライター
さらに詳しいヤマビル対策やヤマビルに吸血された場合の対処方法が、「ヤマビルの被害を防ぐために」(神奈川県ホームページ) に掲載されています。